わがままペット?〜あたしの飼い方。
ふと目覚めたのは、朝6時。
大学の授業は午後から。
となりには、セイチャンの綺麗な寝顔が。
うわ〜。綺麗な顔。
きっとモテモテなんだろうな。
美容師だし。
優しいし。
セイチャンちに転がり込んで、5日が経った。
毎朝セイチャンの作る朝ごはんを一緒に食べて、学校に行って、夜は飲みにも行かずセイチャンの帰りを待つ。
バイトもしばらくお休みをもらった。
お風呂から上がると髪を乾かしてもらってから、セイチャンの腕の中で眠る。
って、何この生活!
あたし達ってどんな関係?!
セイチャンは、どうしてあたしを受け入れてくれたのかな?
別にあたしを好きな訳ぢゃあなさそうだし。
何もしてこないし。
これじゃあまるで…
あたし……
セイチャンの…
「ペットみたいやな。」
「セイチャン?!起きてたの?」
さっきまで気持ち良さそうに寝てたセイチャンが、まだ寝起きの顔であたしを見てた。
「んあ?いや、今起きた。」
ビックリした。
セイチャン、あたしの頭の中が見えるの?
そうだ。
まるで、あたしはセイチャンのペット。