わがままペット?〜あたしの飼い方。
「俺の腕ん中で丸なって寝るミア見てたら、ネコみたいやなぁて。」
「な…ペットとか嫌だし!」
あたしはガバッっと起き上がる。
「なんで?可愛がったるよ?」
セイチャンはクスクス笑いながらあたしをもう一度布団の中に連れ込んだ。
「あたし、一応これでも女だし。」
もう、セイチャンの少し強引なしぐさには慣れた。あたしは黙って覆いかぶさるセイチャンの顔を見上げた。
「ふ〜ん…。そんなら、こんな事でもしてもらいたいんか?」
セイチャンはあたしの首筋に唇を触れながら、Tシャツの中に手を滑り込ませてきた。
「やっ……!」
さすがにこうゆう事には免疫がないあたしはビックリして体を硬直させた。
「くっくっくっ…。冗談やて。ミアチャンには死んでも手は出さん。」
セイチャンはおかしそうに笑うと布団から出て、いつもの様にポットでお湯を沸かした。
「もうっ!むかつく……。」
言葉とは裏腹に、あたしの心臓は飛び出しそうなくらい脈打っていた。
膨れるあたしを気にも止めずに、セイチャンはいつもの様にミルクと砂糖たっぷりのカフェオレを作ってくれた。
それを飲んだだけで機嫌が直るあたしは、やっぱり子供扱いされても仕方ないのかな。