わがままペット?〜あたしの飼い方。
まぁそんなおかしなハルをほっといて、あたしとユカはラウンジを出た。
授業を一個さぼった為に、次の講義までだいぶ空いてしまったあたし達。
いつもの様に広場でまったりとする事になったはいいけど、ハルは未だに不機嫌だった。
「ハ〜ル!何ふてくされてんの?そりゃ…ミアに男の影とか淋しいし心配だけど…ミアだっていつまでもウチらの可愛いミアぢゃないんだからね?」
一番あたしの心配をしてたユカが、そういえば騒がない。
むしろ、楽しんでる……?
「ユカ…!彼氏出来たんだ?!」
「え〜!何で分かるの?ミア正解★えへへ。」
ユカは顔を赤くしながらニヤニヤと何かを思い出し始めた。
ユカがあたしに執着する時しない時のバロメーターは男しかない。
「どうりで、セイチャンの事何も言わない訳だぁ。いつから〜?」
あたしは呆れつつもユカののろけ話を聞き出した。
女子二人がガールズトークで盛り上がる中、ハルはいつまでもそっぽを向いたままだった。
「あ!もう次の講義始まる〜。」
あたし達3人が、教室へ向かおうとしたその瞬間………
ピリリッピリリリッ―――
あたしの携帯が鳴った。
「ミア、着信そろそろ変えたら〜?」
あたしの初期設定をバカにするユカをそっちのけに、携帯を開くと着信の相手は………
セイチャンだった。
まさに噂をすればってヤツだね。
あたしは慌てて通話ボタンを押した