僕と平安貴族の五日間


 時間をみる。


 よし、まだ、小田急線はある。


 殿を実家に見てもらおう。


 そして、僕は最終でこっちに帰ってこよう。


 殿のことは具合の悪い、


 友達が僕しかいない、


 実家が沖縄な女の子、と紹介しよう。


 大丈夫、うちの家族はどっか抜けている。


 ただ…


 一番上の姉貴が合コンで遅れて帰ってくることを願って、


 僕は殿のふとももを見ないように、


「殿、起きて!!


ここじゃ、満足に殿を迎え入れることができないから、


場所を移すよ!」


 殿はむにゃむにゃと言い放ちやがった。


「なに、こんな小屋でも


私は構わん。」


 小屋で、悪かったな!!



 
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