僕と平安貴族の五日間

そして、女の子たちの自己紹介が始まった。


「代々木みさとで〜す。

趣味で最近サーフィン始めちゃいました。


サーフィンやってるヒトいたら、


ガンガン声かけちゃってください」


みさとちゃんはこんがりした小麦色の肌に白い歯が印象的な子だ。


サーファーだというのに、(僕の勝手なイメージ)外ハネのブロンドヘアーではなく、ショートカットだった。


次に小柄な小動物のような女の子。


「渋沢かなでっていいます。


かなってよんでください。」


かなちゃん…ピンクのカットソーが似合う、かわいらしい子だ。


「かなちゃん、


めっちゃ、小さいなー


何センチ?」


浅岡がたずねる。


「え、そんなにちいさくないよぉー


151センチ、かな」


照れながら言うかなちゃんは可愛すぎる。


「え〜俺と35センチちがうじゃん」


浅岡とかなちゃんの間には30センチものさしが一本余裕で入ってしまうのか。


そして、ついにマドンナの自己紹介の番になったのだ。


(奇しくも、殿の前の席だ)
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