僕と平安貴族の五日間
殿と浅岡の二人掛かりでヤエちゃんをタクシーに押し込み、
僕らはかなちゃんを見送った。
「ねぇ、次、どこいくぅ〜」
と、みさとちゃんが言った。
おそらくサーファーみさとちゃんは
自分がすでに浅岡という波に乗り遅れていることはおろか、
もうのまれてしまっていることにも気づいてないのだろう。
今日はかなちゃんというビックウェーブに負けている。
「あ、じゃ、カラオケいく?」
と浅岡が軽く提案し、
僕も殿がまだ元気そうだし、
マドンナと雑談に花を咲かせているので、
着いて行くことにした。
ちなみに小さい男だと思われてもいいから言うが、
僕は殿の分も支払っている!
ここまでの電車代もだ!