恋愛パーセント

「い…おいっ。」


…夢かな。


早川先輩の声が聞こえる―…


聞こえるはずがないのに、
追いかけてくれるはずないのに。

やっぱり、自惚れてたのかな?

「彼女」
それだけの言葉に浮かれて、
喜んで、調子乗って…馬鹿みたい。


「明依…寝てんのか?」


「…へ…?」


夢…じゃない?
目をそっと開けると、
少し困り顔の早川先輩が居た。


「昼…来ないから、心配し…」

気が付いたら、抱きしめてた。
無意識で…困らせる、なんて
考える余裕なんかなかった。
< 114 / 117 >

この作品をシェア

pagetop