恋愛パーセント

馬鹿。

先輩の馬鹿。

それは、こっちの台詞ですよ?

今まであたしがどんな気持ちで。

どんな気持ちで想ってきたか。



―…知っていますか?


そう考えると、今までの想いが
いっきに溢れ出してきて。


渇き始めた頬も、また濡れる。


「あー…泣くな?」


頭をポンポン、って撫でてくれる。


先輩の掌が触れたところだけ、
異常なくらいに熱くって。


「好ぎ…でず…うっ」


涙でぐちゃぐちゃな顔で
精一杯の笑顔をつくる。


ありがとう、先輩。

ありがとう、陽汰。
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