恋愛パーセント

俺の所為で。


と思うと、抱きしめたくなった。
…でも、出来ない。


とても切なくて。
胸の奥が酷く痛んだ。


「お前…最近変じゃねぇ?
昨日の昼だって、帰りだって
顔…見せねぇし。」


心配してる。

けど、素直に言えないから。
言えたら、苦労してないし。


「昨日のメール通り…
本当、何もありませんから!」


少し苛立つような、
悲しみが混ざったような、


それと、


泣き出しそうな明依の顔が、

ぬるい空気に残っていたんだ。
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