恋愛パーセント
進展
夢みたい。
てか、夢なんじゃない?
―…だって、だってね?
早川先輩が、隣に歩いてる。
あたしが、今までずーっと、
「こうしたいな♪」
って妄想してた事だよ?
それが、今実現しちゃってる。
陽汰と話し終わるまで、
校門で待っててくれたみたい。
「明依?」
「へ?」
やばー…っ!
全っ然、聞いてなかった!
「えと…?」
「ぶはっ! 明依って、
意外と抜けてるんだな」
そんなくだらない会話をしつつ、
もう到着してしまった、家の前。
「じゃあ…な?」
手を軽く振り、微笑んでくれる
早川先輩。