嫌いになるまで傍にいて


あれ?


どうして湯川くんがここにいるの?


「いまさら…(笑)
今日は一組と二組合同なんだけど?」


え?


よく見てみると確かにウチのクラス以外の子達がいる。


「ぶっ(笑)
椎名おもしれぇ」


いつの間にかあたしの苗字を呼び捨てで呼ぶ湯川くんが吹き出した。


人懐っこい笑顔。


そーいや中学の頃から女子に人気あったかも。


薄っすら残る記憶を手繰り寄せる。


でもやっぱり、その程度。


この顔だし言い寄る女の子は山ほどいるだろーに。

この人はなんでここにいるんだろ。


あたしの隣に座ってコーラを飲んでる。



そう


思ってた、その時……










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