嫌いになるまで傍にいて
また
何もない一日が終わる――…
「椎名〜」
怠そうにあたしを呼ぶ声。
あたしは何も答えないまま、声のする方に目を向けた。
「まぁた一人か〜?」
そう言ってドカッとあたしの席の前に座る。
「さてと…帰ろっかな」
あたしはまた一人でいるかのように独り言を言う。
「あ、なぁ今日寄っていい?」
コイツもまたあたしの素振りに何の反応もせず勝手に話し出す。
「…勝手にすれば」
「やっり♪
見たいDVDが手に入ったんだ。
椎名の家のテレビデッカイから好き」
「…………ハァ」
これも
またいつもの日常。