嫌いになるまで傍にいて

〜〜〜♪♪♪


携帯が鳴った。



【着信：湯川 弘樹】


え………？



湯川と番号もメルアドも交換はしてたけど


今まで電話がかかってきた事はなかった。


〜〜♪♪♪


少し嫌な予感がしながらも


あたしは電話に出た。



「湯川？」


『…………』


何……？


周りが少しガヤガヤしてるみたいだ。


「何？」


どうしたの？


『もう弘樹に近づかないで』


は………？


聞こえて来たのは、湯川の声じゃなくて。


知らない女の子の声。



『あたし弘樹の彼女なの。
もう勝手に弘樹に会わないでよね』


―――ブツッ




ツ―ツ―――……


機械音が耳に響く。