嫌いになるまで傍にいて


「弘樹!今日来るでしょ?」


あ……?


今日…?



俺はあくびを噛み殺しながら、声のする方を見た。

同じクラスのノゾミだ。


「なんかあったっけ…?」


「もぉ!また忘れてるぅ」


俺に向かってピンクの頬を膨らませて見せる。


…俺に気があるのがバレバレだ。


少しうんざりしながらも、


「ノゾミが行くなら行くよ」


なんつって


調子イイ事言ってみたり。



「本当!?嬉しいっ」


ノゾミは「あとでね」と言って帰って行った。



ハイ。


捕獲〜(笑)










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