嫌いになるまで傍にいて
今日どうやら“忘年会”らしい。
……サラリーマンかよ(笑)
俺も着替える為に、一旦家に帰った。
「弘樹!こっち〜」
やたら化粧を念入りにしたノゾミ達が近付いて俺を引っ張る。
スゲェ人数だな…
「今日は一組と合同なんだよ〜」
なるほど。
高校生だから酒が出る訳でもなく、俺はコーラを飲みながら適当に話をしてた。
……なぁんか、つまんねー。
開始から一時間で俺はもう帰りたくなっていた。
さすがにコーラで腹膨れたし(笑)
周りの言葉をなんとなく聞き流しながら
ふと…壁際に目が行った。
そこには、いかにもつまんなそうな顔で座っている
一人の女。