嫌いになるまで傍にいて
「歩」
そう呼んだ途端、
椎名の肩がビクッと震えた。
「歩?」
顔を見ると、案の定真っ赤で。
「…ヤキモチ?」
そう聞くと、真っ赤なままキッと俺を睨んだ。
「…煩い」
ぶっ(笑)
やっぱかわいーわ。コイツ。
「かわいー♪歩」
ニヤける顔を抑えられない。
「その顔やだ。
あたしばっかり…苗字で…
なんか不安だったんだもん」
うっわ……
それ反則だし。
「歩、好きだよ」
「!!!
ここ…っ、道!!!」
真っ赤な顔でテンパってるし(笑)