春桜
クラスは一緒だった。
正直すげぇーうれしかった。
だけど…
しゅんとも同じ。
それ自体は嬉しいが…
あたりまえだけど
美波はすげぇ喜んでた。
そりゃ……
好きな奴と同じクラス
だったら誰だって喜ぶわな。
だから、ムカつくんだよ。
知ってるから余計イラつく
だから、
美波が傷付くって知ってて
つい……
「私だってこうと一緒なのはやだよーだ!」
美波の言葉が突き刺さる。
自分から言ったのにな…
そのままあいつはどこかにいってしまった。
「…ぃーの?
美波。ほっといて」
岬が美波が去った後を指差す。
「……今、俺いっても無理だろうから。
しゅん…行ってきて。」
しゅんなら…しゅんなら
美波は話しを聞く。
しゅんだから………
美波は………。