春桜
私は迷わず屋上へ行った
空がきれいだった
「美波。」
しばらくして
聞こえてくる優しい声
「しゅん…」
後ろにはしゅんがいた。
しゅんは優しい。
いつだってジッと話を聞いてくれる。
私の一番の相談相手
「こぅ。ひどいよね。
私のこと嫌いなのかな?幼なじみなのに…」
私の話をちゃんと聞いてくれる
安心する。
気持ちが楽になる。
「そんなことないよ。戻ろう?
きっとこう心配してんぞ」
そっと頭をなでてくれた
それだけでもうれしいかった。
私…しゅんのこと
好きなんだ。