tone
その数秒後に元太と李亜は同時に到着した。
内容は奏ちゃんが話してくれた。
「……俺等すっかり騙されてたな。」
最初に発した言葉は元太の。
「見ず知らずのおぼっちゃんの夢に真っ直ぐに付き合ってくれたのは大橋さんだけだと思ったのにな。」
そうだよね。
あたし達がデビューしたのはまだ10になったばかりの小5。
今考えれば現実にはあり得ないシンデレラストーリーだ。
「………でもそれほど歌音の歌が上手かった訳でしょ??
てか歌音が歌手になれない訳ないのよ。」
と頬を膨らましながらアップルパイを食べる李亜。
どうやらアップルパイが大好きらしい。
何か可愛らしいな。
奏ちゃんは落ち着いた風にコーヒーカップを置き、
「………でも大橋さんがいなきゃ、俺達はtoneじゃなかった。
それも事実だ。」
今までどれほどお世話になったのか計り知れない。
それは奏ちゃん・李亜・元太からも伝わる。
だからこそ、
「あたし、歌う。」
見返したいの。
内容は奏ちゃんが話してくれた。
「……俺等すっかり騙されてたな。」
最初に発した言葉は元太の。
「見ず知らずのおぼっちゃんの夢に真っ直ぐに付き合ってくれたのは大橋さんだけだと思ったのにな。」
そうだよね。
あたし達がデビューしたのはまだ10になったばかりの小5。
今考えれば現実にはあり得ないシンデレラストーリーだ。
「………でもそれほど歌音の歌が上手かった訳でしょ??
てか歌音が歌手になれない訳ないのよ。」
と頬を膨らましながらアップルパイを食べる李亜。
どうやらアップルパイが大好きらしい。
何か可愛らしいな。
奏ちゃんは落ち着いた風にコーヒーカップを置き、
「………でも大橋さんがいなきゃ、俺達はtoneじゃなかった。
それも事実だ。」
今までどれほどお世話になったのか計り知れない。
それは奏ちゃん・李亜・元太からも伝わる。
だからこそ、
「あたし、歌う。」
見返したいの。