tone
「あ~!!
すっげえ疲れた!!」

そこに汗だくの
元太が倒れ込んできた。

「………ん……??」

「あ、歌音ちゃん??」

「歌音!!
あんた大丈夫??」

すると歌音ちゃんも、
どうやら長い眠りから
覚めたようだ。

「……奏ちゃん??
李亜も??」

「良かった……。
歌音ちゃんったら
練習中に倒れたんだから。」

僕は歌音ちゃんの背中を
支えながら起こしてあげる。

「え……ごめん。」

「ううん。
今ちょうど元太が終わって
奏矢君の番だから
ついでに歌音も行ったら??」

すると少し戸惑いながら、

「……じゃあ、
一緒に行っていい??」

「もちろん。」

「心配かけてごめんね??
李亜、元太君。」



そう言いながら、
歌音ちゃんと俺は
休憩室を後にした。

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