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『で、もう一度自己紹介を頂けませんか？』








『はい。私は詩月歌架（ｼﾂﾞｷ ｳﾀｶ）。34歳で詩月グループの副社長です。４年前、長女である詩月歌音が行方不明になり今までずっと探して来ました。』









詩月グループ……!!!









詩月グループは財閥みたいなもんで色んな会社を作っている何でも会社みたいな物だ。









影響力云わば経済力とかは日本に至らず世界まで及ぼすと言う子供でも知っている超有名な会社だ。









そんな会社の娘があたしなのか……？









それが自分でも信じられなかった。









『歌音がいなくなったのは４年前の８月７日。ちょうどあの子の誕生日に起こりました。友達に会いに行くと行ったきり帰ってこなかったのです。私は一生懸命歌音を探しました。だけど捜査は打ち切られました。・・・おじい様が歌音を連れて帰ったのです。」











え・・・・それならあたしが歌音さんなはずないじゃない・・。








「・・・・・彼女は記憶喪失でしたから、あたしの事は覚えてない。それは分かっていたんです。・・・だけどどこか違った。・・そしてあなたを偶然見つけた訳なのです。』









あまりの話しにあたしは開いた口が塞がらなかった。