tone
『で、でも彼女が歌音さんの可能性はある訳ですよね?』









『いえ、ありません。私は偶然聞いたのです。………歌音、いや美唄歌(ミウカ)がお祖父様と歌音の事を話しているのを。』









…………本当なの………?









『それに、あなたが今しているネックレスが証拠です。』









歌架さんはあたしの首にぶら下がっていたネックレスを指差した。








このネックレスはあたしがいなくなった時の数少ない持ち物だった。









『これは………あたしが歌音が10歳の誕生日に送った物です。中には写真がいれられてある構造なんです。』








あたしはネックレスを開けてみた。









パカッ!!









『………………あたし?』









中にはあたしと歌架さん、赤ちゃんと男の人がいた。









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