tone
『お父様………。
これはどういう事なんですか?
歌音は…………お父様が連れてきた歌音は………いったい誰なんですか?』









お母様は声を震わせながらも声を出して問いかけた。









『………………まさか、本当に生きていたとはな。』









…………生き………ていた……?









『わしは…………愛する孫が急におらなくなって、気が狂いそうになった。
“おじいちゃん”
と優しく問いかけてくる歌音の声が聞こえなくなる。
そう考えただけでも涙が出てきた。
その時、偶然会ったのが歌音………いや美唄歌(ミウカ)だった………。』









あの人は美唄歌さんって言うんだ…………。








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