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そこには眼鏡をかけた男の子がいた。



『君が美唄歌の代わりの歌音さん?』




『美唄歌さんの代わり……?』




『間違えた。歌音の代わり?』


『あたしが本当の詩月 歌音です!!!』

『違う!!!!歌音は死んだんだ!!!』


『何であたしを認めてくれないの!?』










『………俺と歌音は婚約者だから。』


『婚約者……?』


『親が決めた訳じゃない。自分達で決めた婚約だった。



だけど歌音は返事を聞く前にいなくなった。


つまりおれから逃げたかったんだよ。』









『そんな事ないっ!!!!』



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