tone
『話を聞けよ!!』
いつもとは違う、険しい表情で言ってくる奏ちゃん。
雨に濡れてるあたし達の繋がってる手だけ、
温かく、熱を帯びてた。
だけで今はそれさえ、あたしを苛つかせた。
『離して!!』
パチッ!!
あたしは自然と奏ちゃんの手を離した。
知ってる?奏ちゃん。
『信じてたのに……。』
中途半端な優しさって、
『こんなの酷いよ………。』
結構残酷なんだよ。
あたしは走り出した。
この時、奏ちゃんが何を想ったのかも知らず………。
……………………………
『……ん……。』
『歌音……?』
……奏ちゃん?
『奏………ちゃん…。』
『歌音!!!!』
ギュゥ~とあたしを抱き締めてくる奏ちゃん。
そんな奏ちゃんはあの時より、大人びてた。
相変わらず、部屋にあの曲が流れたまま。
どうやらあたしは気を失ってたらしい。
いつもとは違う、険しい表情で言ってくる奏ちゃん。
雨に濡れてるあたし達の繋がってる手だけ、
温かく、熱を帯びてた。
だけで今はそれさえ、あたしを苛つかせた。
『離して!!』
パチッ!!
あたしは自然と奏ちゃんの手を離した。
知ってる?奏ちゃん。
『信じてたのに……。』
中途半端な優しさって、
『こんなの酷いよ………。』
結構残酷なんだよ。
あたしは走り出した。
この時、奏ちゃんが何を想ったのかも知らず………。
……………………………
『……ん……。』
『歌音……?』
……奏ちゃん?
『奏………ちゃん…。』
『歌音!!!!』
ギュゥ~とあたしを抱き締めてくる奏ちゃん。
そんな奏ちゃんはあの時より、大人びてた。
相変わらず、部屋にあの曲が流れたまま。
どうやらあたしは気を失ってたらしい。