tone
それからは長々と先生はあたしの過去について語っていた。


それを聞いてたみんなは泣くばかり。



……同情なんていらないよ。


同情されても、あんまり嬉しくはない。


どうしてかな?


いつもなら嬉しいのに、


きっと準の事だよね。


だって準はあたしの事、一番同情してたから。


でもあたしは裏切られた。


あんな事するんだから。


多分まだ許せてない。


どうしても、


あの瞳は、









………怖かった。


あたしの頭の中で、


“警告”と言う文字が離れなかった。









(イヤッ………ジュン…。)



(ナンデダヨ……ナンデオレノモノニナラナイ……。)


(イヤ1アアア!!!!!!)




『………音……歌音!?』


『嫌……来ないで……。』


『しっかりしろ歌音!!』



『……っ奏ちゃん……。』


奏ちゃんは苦しむあたしの腕を掴み、真剣な顔をしてた。



『しっかりしろ。


一体何を思い出した?』


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