tone
「歌音?・・・・歌音!!」








「え!!??今なんか言った?」









突然呼ばれてびっくりしてしまった。









「もしかして・・・・また記憶の事、考えてた?」








祐果莉が心配そうに私の顔を覗き込んだ。









やっぱり、祐果莉にはばれちゃうんだね・・。








「うん・・・ちょっとね・・。」










「歌音はまだいいじゃん、記憶がなくて。俺なんか嫌な記憶しかないぜ?」








「バカ!!歌音はいっつも不安なんだよ?そんな事言ったらもっと不安になるじゃん。」








「いいよ、祐果莉。」








二人とそんな言い合いをしていた。










だから気づかなかったのかな?









桜の木の下で、









「やっぱり歌音〔ウタネ〕だわ・・・。」









と言っていた









女の人の姿に。
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