tone
……………


『………歌音……?』

『……奏ちゃんっ!?』

あれは……?

準は……?

夢だったの……?

何が起こったの……?
ただ今見えるのは、

精一杯伸ばしたあたしの手と、

ベッドの端にいる、


ビックリした奏ちゃん。


『…あ、……あたし。』


もしかして、奏ちゃんを……?

『ごめっ……ごめんなさ……。』

伝わらない、

涙が邪魔をして中々伝わらない。

“……俺は諦めない。”

“絶対、ウタネを、”








““俺の物にする。””

『イヤッ……!!』

二人の声が

重なった……

もしかして、

あたしを苦しめてるのは









神無月 準。

あなた、だったの?

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