tone

光陰

……………………………
風が舞い踊る放課後。

約束の時は、今一刻と近づいている。

『どう、分かった?

どうせ分かんないと思うけど。』

とほくそ微笑む李亜。

『ええ、分かったわ。

でもその前に知りたい事があるの。』

『何?』

あたしは深く深呼吸をして、









『どうしてtwinではなかったの?』

率直な想いを聞いた。

少し動揺した瞳。

『……へぇ、分かったんだ。』


と無愛想な李亜。


それはまるでつまらなそうな感じ。

『……最初は絶対twinだと思ってた。

あたしと李亜が初めて二人で作った曲だし、内容もあってる。

だからあたし、歌おうとしたの。』

でもその時気がついた。









『……もしかしたら、李亜が言ってた曲はtwinのカップリング、twinkle star(トゥインクル スター)じゃないのかなって。』

twinkle star

直訳すると煌めく星。
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