tone
髪は短めで瞳がパッチリした色が黒い男の子。

ドクン……


あれ……どっかで会ったような……?

とあたしが頭を悩ませた時、









『やめて、元太!!!』

泣き崩れそうな顔で李亜が彼を止める。

ドックンッゞ!!!!











“………何で、李亜?”

“………”

“黙ってないで答えてよ!!!”

“落ち着いて、歌音ちゃん!!”

“信じてたんだよ!?

なのにどうして……

李亜なんて大ッ嫌い!!

もうあたしの目の前から消えて!!”

バシッ!!!


“………痛っ…”

“おい、元太!?”

“ならもう、









toneは解散だよ……。”


重なり合う二人があたしの中で歪む。

ああ……そうなんだ。















李亜は奏ちゃんが好きだったんだ。


そこであたしの記憶のスイッチは切られた。

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