tone
飛び出した先には雨が待ってた。
傘を持たず飛び出したあたしを不審に見る視線を振り切るように、
あたしは宛もなく歩き出すんだ。
ドラマよりもリアルだったキスシーン。
李亜はそっと瞳を閉じて、
奏ちゃんは驚いた瞳を見開き、
静かに唇を重ねていた。
『………っどうして?』
あたしじゃ物足りなかった?
アタシなんか眼中になかった?
どうして?どうして?
why………?
冷たい雨に打たれてもいい。
歌がうまく歌えなくてもいい。
ただお願い……
時を、戻して――
ねぇ、奏ちゃん。
だから貴方は拒んだの?
最後の最後までこの曲を流す事を拒んだ奏ちゃん。
あたしの言葉を聞く奏ちゃんは、
悲しみと虚しさを混ぜた瞳で必死に訴えてた。
“その曲は…止めよう”
奏ちゃんが李亜とキスをした。
それがこんなに辛いことだなんて初めて知りました。
傘を持たず飛び出したあたしを不審に見る視線を振り切るように、
あたしは宛もなく歩き出すんだ。
ドラマよりもリアルだったキスシーン。
李亜はそっと瞳を閉じて、
奏ちゃんは驚いた瞳を見開き、
静かに唇を重ねていた。
『………っどうして?』
あたしじゃ物足りなかった?
アタシなんか眼中になかった?
どうして?どうして?
why………?
冷たい雨に打たれてもいい。
歌がうまく歌えなくてもいい。
ただお願い……
時を、戻して――
ねぇ、奏ちゃん。
だから貴方は拒んだの?
最後の最後までこの曲を流す事を拒んだ奏ちゃん。
あたしの言葉を聞く奏ちゃんは、
悲しみと虚しさを混ぜた瞳で必死に訴えてた。
“その曲は…止めよう”
奏ちゃんが李亜とキスをした。
それがこんなに辛いことだなんて初めて知りました。