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『でも応援していくうちに、だんだんイラついてく自分に直面した。

………そしてこの気持ちの名前が“嫉妬”だって……。』


……なら言ってくれれば良かったのに、



『あたしは正々堂々と…『幼なじみな歌音に勝てる訳ないじゃない!!』


李亜は……

………泣いていた。

『分かったんだ。

二人が想い合ってるって事。

二人にはお互いがかかせない存在なのを。

あたしがそこに入る隙間なんか全くない事も………。』

そこまで言い切ると李亜は倒れ込んだ。

『李亜っ!!』

『触らないで!!』

パチッン!!!

あたしの右手が熱くなる。

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