間違い電話 ~もう一つのお話~
美優が話し出した


「彼氏がいたんです。とっても大好きな。」


とっても好きだったんだな・・。


「彼はすごくカッコよくて。会社でもすごくモテたんです。」


はぁ。確かに格好良いけど。


性格は俺の方がいいぞ!


美優が話しながら泣き出した。


俺は思わず


「大丈夫ですか?」


それだけしか言えなかった。


それでも、頑張って話す美優。


「はい。この前、彼を見かけたんです。女の人と一緒でした。」


あぁ、俺も見たよ。


ぶっ殺してぇ、気持ちだったよ!


「彼に聞いたら、私以外にも愛している人がいると。」


はぁ?


ぬけぬけとそんな事言いやがったのかよ!


中田やっぱり、ぶっ殺す!


「私は、それを聞いて別れると言いました。」


そうだ。別れて当然だ。


「でも、まだ好きで・・・。」


はぁ・・・まだ好きなのかよ。



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