間違い電話 ~もう一つのお話~
俺は、


好きなのを嫌いになるのは難しい。


無理に嫌いになる必要は無いんじゃないか。


そう言った。


美優はびっくりしていた。


そりゃ、そうだよな。


でも、嫌いになろうって思うって事は、


頭の中に「そいつ=嫌い」って事をインプットさせる事になる。


それは忘れた事にならない。


そいつを頭から追い出すようで追い出させてない。


俺は美優に「中田」という奴を頭から消してやりたい。




きっと時が解決してくれる。


俺に頼ってくれ。


楽しい事でいっぱいにして、


こんな事忘れさせてやる。



俺はその事を伝えた。


もちろん、俺って事は言えないので、


友達がって事になっているけど・・・。



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