間違い電話 ～もう一つのお話～

テニス旅行

俺は、総務に書類を届けに来た。


おぉ！後ろの方で、美優と圭が話してる。


グッドタイミング！


俺は声をかけた。


すると圭は、


「あっ、優一！テニス行かない？」


「いいぞ！」


俺は即答した。


そういえば、最近美優テニススクール通ってるって言ってたな。


そんな所行かなくても、俺が教えてやるのに。


自慢じゃないが、俺は中・高・大とテニス三昧。


高校生の時なんか、県大会に行ったんだぞ！


って、誰に自慢してるんだか。


「ただ・・・。美優の合コンの相手もいるんだけど。」


えっ？圭今何て言った？


合コン相手って、あの、美優の良さそうって言ってた相手か？


なんかムカツクな。


「ＯＫ。」


そりゃ、俺が行かない訳にはいかないでしょ。


俺が行かなくて、付き合っちゃいました。


なんて言われた日には、


俺・・・耐えられん。


はぁ。


絶対阻止してやる！