間違い電話 ~もう一つのお話~
俺はレンタカーを借りた。


もちろん美優の為。


なんてな。


って、圭~!当たり前の様に助手席に乗るなよ!


後部座席で2人仲良く話してるし。


あ~!イライラ。


って、ん?俺の話か?


「・・・私と優一は喧嘩ばかりですよ。」


「喧嘩する程仲が良い・・・ですか?」


「くすっ。違いますよぉ。」


おい!そこで、否定するな!


ちょっといじけちゃうよ?俺・・・。


けど、そんな俺じゃない!


「お前余計な事言うなよ。ボロがでるぞ!」


あ~、また言っちゃった。


「はぁ?余計な事って何よ!」


そうくるよね。


怒るよね。


ちょっと反省。


「優一もヤキモチ焼かないの!」


ん?圭、今余計な事言った?


そんな言葉に素直になれない俺。


「こいつになんかヤキモチ焼かねぇよ!」


そう言ったものの、本当は全てヤキモチです。


スミマセン。




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