間違い電話 ~もう一つのお話~
俺とユウさんは着替えてテニスコートへ向かった。


美優たちはまだ来てない。


「準備体操してようっか?」


「はい、そうっすね!」


お互いの手を借り、柔軟体操なんかしちゃってる俺達。


マジ、良い奴なんだけど。


けど、それとこれとは別!


美優は絶対渡さない!


「おまたせ。」


美優参上!


おぉ!ピンクのジャージ姿も可愛いなぁ。


って俺変態みたいじゃない?


「おう!待ちくたびれた~!」


なんてわざとダルそうに答える俺。


「くすっ。そんなに待ってないよ!」


おい!何でそうなるんだ!


俺が嫌な奴みたいじゃんか!


子供みたいな俺。


でも、その子供はまた


「てか、ピンクの豚みてぇ!」


と、余計な事を口走った。


「煩い!優一!」


はははっ。


もうダメ男じゃん、俺。


素直になりてぇー!



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