間違い電話 ~もう一つのお話~
笑っていても今日の事は、かなりショックだったらしい。


結構仕事に関しては、きちんとしてるからな。


美優は珍しく酔いつぶれてしまった。


「これはもう起きないわね。」


「そうだな。優一君送ってあげなよ。」


「えっ?俺?」


「当たり前じゃん!」


「分かったよ。」


そう言って俺は美優をおんぶしてタクシーで帰った。


「美優?着いたぞ?」


「むにゃむにゃむにゃ・・・。」


おい、起きないのかよ。


部屋まで行っちゃうぞ!


俺は美優の鞄から鍵を探した。


美優をもう一度おんぶしてエレベーターであがる。


「はぁ、やっと着いた。」


ガチャ。


美優の部屋・・・。


久し振りだな。


確か寝室はこっち。


俺は美優をベットに寝かせた。


寝顔も可愛いな。


「おやすみ。」


俺は美優のオデコにキスをして、


起こさないように、静かに帰った。





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