間違い電話 ~もう一つのお話~
俺はイライラしてきた。


「言えねぇってなんだよ!」


思わず怒鳴ってしまった。


「そんなに怒らなくてもいいじゃん!」


「俺はお前が・・・。」


「何よ!」


何か喧嘩する気も無くなってきた。


「何でもねぇよ。・・・ただ心配なだけだ。」


何でお前は俺を見てくれないんだよ・・・。


俺は心にぽっかり穴が空いたようだった。



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