年下がダメな理由

4.本物の家族

朝食で向かい合う2人。

・・・。

なんだか、妙に緊張する。

しかも、わたしだけ気にしてるし・・・。
なに、この雰囲気・・・。

『あ、あのさ。具合はどう?』

潤也が眠そうな顔を向ける。

「熱は、大分良くなったみたいだけど。まだ、頭痛いかも。これって、二日酔いだよね。」

サラダを頬張っている。食欲はありそうだ。
なんとなく、ホッとした。

むしろ。

私の方が、食欲がないですよ・・・。
2回もキスされるわ。
抱き付かれるわ。
終いには、一緒のベットで寝るわで・・・。

なんだか、体がだるいし。
頭痛いしさ・・・。

でも、なんだか気になるから聞いてみたい事がありまして・・・。

『それじゃぁ、良かった。でさ。あの・・・。昨日の事覚えてる?』

聞いちゃったよ。思い切って・・・。

でも・・・。
頭をひねって考えてる様子・・・。
もしかして・・・・。

「何にも・・・。覚えてない・・・。何かした?」


やっぱり・・・。

ですよね。

そんなはずないもんね。
私のこと、気になんかならないですよね。
分かってますって。
そんなこと。
自分に言い聞かせたり。

だって。
年下だよ。
また騙される気?
って、もう一人の私が慰めてくれているし。
・・・・・。

なんだか、うれしくないよ。
ちょっぴり、残念な気分なのは、なぜかしら?
胃の辺りが、モヤモヤしてる感じ・・・。

胸焼け?
胃痛?
それとも・・・・。

そんなはずないよね・・・。




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