年下がダメな理由
キッチンが大惨事になっている・・・。

床に、お米が散乱している。

野菜の無残な姿・・・。
林檎の角切り・・・。

『なに?これ?』

あまりの、凄さに言葉が出ない・・・。

「あっ。ごめん。起こしちゃった?」

お玉を片手にこっちに顔を向けた。

なんか・・・。
ちょっと、かわいいエプロン姿。
笑える・・・。

『ぷっ。』

彼の、顔を見て思わず噴出してしまった。
料理を作ったことが無いみたいだ。
エプロンの着方が間違っている。

「なに?おかしい?お粥作ろうって思って。」

眺めたお粥は焦げ付き・・・。
煮詰まった、具沢山のお味噌汁。

『よし。ちょっと、貸してみな。』

一応これでも、一人生活長いから。
ちょっとした、料理くらいは作れるんです。
カルロには、敵わないけどね。






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