年下がダメな理由
さっきの、状況・・・。
頭が、混乱している。

・・・・・。

そんなことを考えてる間に・・・。

あっという間に、家に着いてしまった。


よし。気を取り直して・・・。
玄関の扉を開ける・・・。
・・・・・。

『ただいまぁ。』

《パタン・・・。》

恐る恐る中を覗いた・・・。

あれ?
以外にも部屋が片付いているじゃん。



あれ?キッチンも綺麗に片付いている・・・。

いつもなら、リビングも散乱している雑誌も無い・・・。

床にも、ごみ一つ落ちてない・・・。

キョロキョロと部屋を見回した。
何でだろう???

《ポンっ》

頭を誰かに叩かれた。

だれ?おや?

振り返ると、にこやかなカルロの姿があった。

『カルロお帰りなさい。あれ?帰ってくるの日曜って言ってなかったっけ?』

複雑な表情のカルロ。
どうしたんだろ?

「その。つもりだったんだけどね。」

カルロは冷蔵庫を開けて、夕飯の支度を始めた。
次々と出てくる料理は、あっと言う間にカルロが作り上げている。
すばやい動きと、手際の良さ・・・。見習いたいものだ。

サーモンのカルパッチョ。
ガーデンサラダ。
スープは。
潤也の好きな、ミネストローネ。
鱈のムニエル。

とっても美味しそうな香りが漂っている。

とその時。
玄関のドアが開いた。
帰ってきた。
潤也が、走ってリビングに来るのが聞こえた。

入ってくるなり、後ろからカルロに飛びつく。
外から遊んで帰ってきた時の、子供のようだ。

「なんだよ。飛びつくなよ。」

二人うれしそうな表情。
なんかだか・・・。
微笑ましい光景。










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