年下がダメな理由
翌日・・・。

私は、カルロと銀座で待ち合わせ。

昨夜・・・。

《明日、空いてる?結婚指輪を選びたいんだけど、僕じゃ分からなくてさ。一緒に付き合ってくれない?》

って・・・。
そりゃ。
もちろん。親友ですから。
快諾しちゃいましたけど・・・。

ということで、銀座に来ている。

駅には、平日の昼間だと言うのに、買い物を楽しむ主婦もちらほら。
お金持ってますよって服装が言ってる・・・。
嫌味だよ・・・。

海外から来た観光客も、あちらこちらで見かける。
カメラを片手に、建物やショーウィンドウに目を向けている。

すっかり、どこのディスプレイも夏の雰囲気に模様替えをした。

・・・・・。

待ち合わせのお店・・・。

って・・・。

ここかな?

っと・・・・。

お店の前に目を向けると・・・。

潤也???

何でここに???


って私だけじゃなくて・・・。

こっちに目を向けた潤也も驚いた表情をしている・・・。

『カルロと待ち合わせなんだけど・・・。もしかして、潤也も?』

まさか・・・。

「昨日さ。なんか、彼女に渡す指輪を取りに行くから、ここで待っててくれって言われて・・・。」

って・・・。
まさか、はめられた・・・?

カルロのヤツやってくれるわね。

・・・・。

『それで・・・。指輪は?』

・・・。

「まだ・・・。」

潤也は首を横にふっている。

・・・。

《あのぉ~》

後ろから聞こえてくる女性の声・・・。

《もしかして、カルロ様の代理の方でしょうか?》

へ?

『・・・・。はい。』

私、ちょっと困惑気味に答えてしまったけど・・・。

彼女の表情がパッと晴れている。
安心したのかしら・・・?

< 53 / 87 >

この作品をシェア

pagetop