甘いあまい☆マーマレード

 何も言わない彼の後ろを俺も黙っ歩く。

 話題を出す雰囲気ではないのは確かだ。

 試験の事や部活の話では……ないようだな。


 彼に連れて来られた所は、学校の近くの川辺り。

 ケンは、小石を一つ拾い川の中へ投げ込む。

 顔を川に向けたままケンはようやく口を開いた。


 「先輩、宣戦布告しますよ」

 「試合か? お前には負けねぇよ」


 俺に試合を挑むとは大した度胸しているよ


 「いいんですね? 俺本気ですから」

 「上等!!」


 いつだって相手するさ


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