甘いあまい☆マーマレード
これで、心置きなく卒業できる。
一人観照にひたっていると――
「忘れてました!!」
柚朱ちゃんはいきなり大きな声をあげ、俺から離れた。
「何?」
「惺先輩、卒業おめでとうございます♪」
そういえば、まだ言われていなかったっけ?
「あ、ありがとう」
今日、色々な人に言われた中で
一番嬉しい。
嬉しさのあまりさっき以上に柚朱ちゃんを強く抱き締め、そのままの姿勢で彼女に告げる。
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