甘いあまい☆マーマレード
「先輩……卒業…オメデトッス」
最後は聞き取りにくかったが、また今までの様な距離間…とはいかないだろうが、少しだけ戻れただろうか?
ケンは、空を見上げ、相変わらず両手をポッケに突っ込んだままだ。
「先輩、俺……諦めたわけじゃないですから」
「……」
わかっているさ
「先輩が柚朱を悲しませたりしたら…その時は、柚朱を頂きますよ」
「安心しろ、彼女を絶対に悲しませないし、お前が出る幕もないから(笑)」
絶対にそんな事させないから
「その言葉、しっかり覚えてますからね(笑)」
俺達は互いの拳をぶつけ合う。
ケン……
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