甘いあまい☆マーマレード

「お疲れ~」

練習が終わる頃には空も薄暗くなり始めていた。

マネージャーからタオルを受け取り、肩に掛け、グラウンドの入り口に向かう。

小生意気な後輩たちに囲まれて。

フェンスの向こうのギャラリーたちは、もういない。

変わりに、小さな足跡が一つ聞こえてきた。

特に気にも留めていなかったが。



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