甘いあまい☆マーマレード
惺
「……ありがとう♪ やっぱり来てくれたんだね」
あんな紙きれ見せられたら来ざる得ないだろう?
俺が姿を現すなり、いきなり飛び付いてきた。
「五十嵐……さん…離してくださいよ」
「んもぅ、少しくらいいいじゃないの?」
少しでも嫌なものは嫌なんです。
むくれながらも、離れようとしない。
「皆、遅いですね?」
「そうね、時期来るわよ」
暑苦しい、早く離れてくれ。
「あぁ!! 夏木ズルいぞ俺に代われ!」
「勝手に代わって――」
東條の声に振り返ると同時に言葉を失ってしまった。
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