甘いあまい☆マーマレード

 -- ハーフタイムの休憩時間


 ベンチ裏に見覚えのある二つの影が目に映る。


 「惺さ~ん」

 
 ひまわりの様な笑顔をくれたのは柚朱、と何故か隣にいる――

 どうして二人が此処に?

 ベンチに置いてあるスポーツドリンクとタオルを持って二人の元へ。


 「今日はサークルの日じゃないよ?」

 「はい♪ 惺さん、今日は応援に来ました♪」


 クゥ~! 嬉しすぎる!!

 けど


 「俺も、見学させてもらいますよ」

 「いいけど、なんで二人揃ってんの?」


 彼女の隣には、永遠の恋敵になりそうなケンがいる。


 「たまたま一緒になったんですよ」


 本当に偶々なのか、怪しいものだが信じるしかないだろう


 「……そっか。あとハーフっつても30分なんだけどいいか?」

 「「はい♪」」


 俺は、監督の話を聞くために、ベンチへ戻る。


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