甘いあまい☆マーマレード

 あっという間に後半戦も終わり、俺は二人の処へ駆け寄る。


 「お疲れ様です♪ 惺さんのサッカーを見るの久しぶりでドキドキしました」

 今直ぐ抱き締めたい


 「腕は落ちてないようですね」


 コイツがいなきゃな


 「当たり前だ!! ところで、お前が態々此処に来るって何が魂胆?」

 「魂胆だなんて(笑)、俺……俺らのチームと試合してくれませんか?」
 
 「何言ってんだよ、高校生と大学生じゃレベルが違ぃ――」
 「お願いします!!」

 「……」


 ケンのあまりの気迫に何も言えなくなってしまった。

 ってか、そんなの俺が決められる訳ないじゃないか。

 これでも新入部員なんだぞ?


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